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2024.10.11
我が母の老いに向き合う時
秋風が心地よい、今日この頃。私事で恐縮ですが今日は90歳になった我が母の事について書かせてください。
「すぐに忘れてしまう」「情けない」「補聴器がどこかに行ってしまった」
父が亡くなり30年近く気丈に生活してきた母からこのような言動が見られました。いよいよ「その時」がやって来たと感じ、急遽お休みを頂き実家に行きました。
90年も使ってきた頭と体。忘れたり、分からなくなるのは当然で恥ずかしい事ではないと伝え安心させることが出来ました。万が一に備え紙パンツも置いてきました。「娘の生理用品を備えるようなものだよ」と付け加えて。
母にはとても優しい男性ケアマネさんがついてくれていますのでもちろん相談しました。
「一つ階段を上がったのは間違いないけれどここまで一人でよく頑張ってきましたよ」
その言葉に涙したのは母ではなく私でした。そして拒否していたデイサービスのお試しにも同意した母。
サービス利用に拒否がある利用者さんへの対応、また、自分の親への対応。それぞれ悩ましいけれど「機が動くときが必ず来る」と母に教えてもらったように思いました。私が帰路に向かう頃には笑顔が戻っていました。
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