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2023.11.25
福祉用具を洗う!そして直す!! ☆新米福祉用具相談員の日々☆
こんにちは、岡田です。
クリスマスのイルミネーションがチラホラ出始めていますね。
街中もそうですが、ご自宅に装飾される方もいらっしゃって季節を感じます。
ケーキの予約をしたり、パーティーを企画して楽しく過ごされる方がいたり、
小さなお子様がいる方は、プレゼントをどうするのか考えられているのではないでしょうか?
自分はクリスマスとは無縁なので、楽しそうな人達を遠目で見守る係です。
そして、日本版「お釈迦様の誕生日(4月8日)もお祝いしてあげてね」とこっそり思っています。
今回は、使用した福祉用具はどうやって洗浄されているのかと返却した後のメンテナンス業務についてお話しさせて頂きます。
結論から言うと、福祉用具は卸業者さんが洗浄、消毒、メンテナンスと保管をされています。
そもそも、福祉用具をレンタルするにあたっての流れをざっくり説明すると
①福祉用具が必要になる。
②ケアマネさんがレンタル事業所に相談。
③福祉用具専門相談員が商品を選ぶ。
④レンタル事業所が卸業者さんに商品を依頼。
⑤お客様のもとに商品が届く。
といった感じになります。
なので、福祉用具の多くは卸業者さんに保管してあります。
そして、使用後に回収された福祉用具も卸業者さんの所に戻っていきます。
回収された時に、卸業者さんが洗浄とメンテナンスを行ってくれているのです。
自分たちも定期的にお客様の元へ伺って、不具合が無いか確認し、簡単な箇所であれば調整しています。
しかし、歩行器のタイヤがすり減ってしまっている等、その場ではどうにもできない事や、大きな改修が必要な
箇所は卸業者さんに本格的なメンテナンスをしていただいてます。
先日、運よく卸業者さんの洗浄とメンテナンスの様子を拝見できる機会をいただきました。
お客様が清潔に、安全に過ごしていただく事を皆さん意識されていて、職人さんの集まりでしたよ。
設備についても、細心の注意が払われていました。
「福祉用具が回収されてから出荷されるまで」は
①1次消毒
②洗浄、微酸性電解水消毒
③清拭消毒、オゾン消毒
④乾燥
⑤点検、修理
⑥検品、梱包
⑦保管
⑧出荷
が基本的な流れとなります。
①~⑥に携わる方たちは、手袋と帽子着用で、消毒も随時行われていて衛生管理が徹底されています。
①1次消毒
まず回収された福祉用具は、専用の溶液で消毒された後、種類ごとに分けて保管されます。
大体、この時点で分解できるものは分解されています。
ベッドや置き型の手すりなどは、分解しないと場所も取りますし、細部まで洗浄しきれないからです。
上の写真はベッドのパーツや、点滴用のポールが映っています。
車椅子や歩行器なども別の場所に保管してあり、商品ごとに大体の置く場所が決められているようです。
②洗浄、微酸性電解水消毒
今度は手作業で洗浄となります。
それぞれの汚れに適した洗剤で、丁寧に洗われていきます。
そして、洗い流す用の水も使い分けています。
商品を分解したときの、パーツの写真も貼ってありますね。
商品ごとの洗浄の順番や方法、使用する洗剤、洗浄時間の目安等が記載されたマニュアルもありました。
②で洗浄できない商品は
③清拭消毒、オゾン消毒となります。
オゾン消毒は専用の部屋があります。
水洗いできないもの(ベッド用のモーターなど)が対象です。
洗剤のついた布で拭き上げて、オゾンが充満した部屋に入れておくことにより商品が消毒されます。
ほとんど密閉された部屋に長時間入れらるので、菌やウィルスはさようなら~となります。
④乾燥
オゾン消毒と同様、専用の部屋で長時間行われます。
室内を40度程に上げて、風を当てて乾かします。
表面上は乾いていても、部品の内部(ベッドのパーツや、車椅子に使われているパイプの中など)に水滴が残っていると、
衛生面の問題や腐食の原因となるので、完全に乾燥させるために長時間行われるとの事でした。
⑤点検、修理
職人さんの腕の見せ所です。
洗浄される方たちも職人さんなのですが、商品が再出荷可能となるかは点検、修理の職人さんの腕次第かもしれません。
基本的にタブレットを横に設置して、点検の方法や順番を確認しながら行われていきます。
そして、タブレットにていつ、だれが、何を点検したか管理されています。
少しでも不具合があると、お客様の安全に関わってくるので、気が抜けません。
その中で作業されている方々の集中力には感服します。
商品によっては、効率を考えて歴の長い人がメインで行われることもあるそうです。
実際、自分が伺った時も、車椅子の修理をメインで行われている方がいらっしゃいました。
⑥検品、梱包
こちらも非常に大事な作業です。
点検や修理が終わって、実際に組み立てた時に正しい動作が出来るか最終確認します。
例えば、歩行器で左右の車輪の回り方が違ったら、取り付けが斜めだったら、まっすぐ動きません。
開閉式の手すりが水平に動かなかったら、床に引っかかって開け閉めできないかもしれません。
まさしく最後の砦と言えるのではないでしょうか。
その後、梱包されて出荷可能な商品と、修理が必要な商品に分けられていきます。
⑦保管
出荷可能なものと、修理が必要で部品取り寄せ中の物で別々にまとめて保管されています。
修理品については、部品が届いたら修理されていくとのことでしたが、交通事情などで中々部品が届かないこともあるそうです。
そうすると保管棚がいっぱいになっていって、職人さんたちも( ˘•ω•˘ )
となるそうです(案内して下さった方も苦笑いしてました)。
自分たちではどうにもできないもどかしさはよ~く分かります。
介護の現場で利用者さんと触れ合っていると、何度もそんな場面に出くわすと思います。
これを読んでいただいている方が、実体験を思い出してモヤっとしてしまったらごめんなさい。笑
⑧出荷
安心と安全が確認されたものが出荷されていきます。
これだけ色々な人が関わっている商品を、自分たちがお客様に提案していると思うと気が引き締まります。
色々な人たちに支えられて、自分たちは福祉用具のご案内させていただいているんだなと実感できた日でした。
卸業者の皆さん、いつもありがとうございます!!!
それではまた✋
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