株式会社 まごころ介護サービス

スタッフブログ

2024.04.04

車椅子が進化していく...  ☆一穀米福祉用具相談員の日々☆

こんにちは、岡田です。


4月に入り新しい年度がスタートしましたね。

新入学生、新社会人の方は期待と不安の中、新しい生活に馴染もうと頑張っているのでしょうか。

フレッシュな若者を見ると応援したくなる一方で、自分を振り返ってみて、初心を思い出し気を引き締め

なくてはと良い刺激になっています。

皆様は自分が新○○だった頃を思い出してみて、どうですか?

私は恥ずかしい思い出てんこ盛りなので、できることなら当時の自分に一言二言モノ申したいです。


さて、今回は先日グランシップで行われた展示会の中で、車椅子が気になったので

その話をさせていただこうかと思います。


何度か☆一穀米福祉用具相談員の日々☆で取り上げていますが、車椅子の機能は色々あります。

その機能の中で、自動ブレーキなるものもあったりします。

車いすの自動ブレーキとは、座面に座っていないと勝手にブレーキが掛かる機能です。

この機能のついた車いすは以前よりあったりするのですが、「自動でブレーキとはどういうこと?」って思いませんか?

①どういった方へ向けての機能なのか、②勝手にブレーキが掛かって不便ではないかとの意見があると思います

ので、その点の解説をさせて頂きます。


まず、①「どういった方へ向けての機能なのか」についてですが、

・度々ブレーキを掛け忘れる事が予見される方

・筋力が低下して、立位を取る動作が不安定な上、自身で立位を取ろうとされる機会が多い方

といった方に向いています。

②「勝手にブレーキが掛かって不便ではないか」については、

ケースバイケースです。自動ブレーキのない車いすの介助に慣れている方には

馴染むまで時間が掛かると思います。

誰も載っていない状態で移動させる場合、ブレーキが掛かっている為、駆動輪(後輪、大きいタイヤの方)

を持ち上げて動かさなければなりません。

初めて使用するのが自動ブレーキ付の車椅子の方には抵抗が少ないでしょう。

実際に移乗が必要な方を解除する場合は、確実にブレーキが掛かった状態をキープできますので、

転落のリスクが軽減できる安心感は得られます。


展示会に有ったタイプですと

ブレーキが掛かっていない (1).png


こんな感じです。

黄色の円に一般的なブレーキがあるのが分かるでしょうか。

写真の2枚ともブレーキを掛けていない状態です。

赤の円の中に自動ブレーキがあります。

座面にお尻が乗っているとブレーキが開いていて、お尻を上げるとブレーキが掛かっています。

今回展示されていたものは、座面全体で荷重の有無によりブレーキの開閉が設定され、

座る位置が深くても浅くても、反応するものでした。

物によっては深く座らないと、自動ブレーキが反応しない商品もあるので、注意は必要です。


そして、同じブースに展示していたティルトリクライニングの車椅子ですが、

使いこなしたら利用される方の負担が格段に減るのではと思わされるものでした。

IMG_20240327_152456.jpg


座面が赤いのはおしゃれですね。

ティルト機能、リクライニング機能がついており、ヘッドレスト(頭を置く枕)の位置が調整できます。

ここまでは一般的なティルトリクライニングの車椅子にもついている機能です。

ティルトリクライニングの車椅子については「コチラ」で解説していますので、よろしければ確認してみて下さい。

で、ここからが使われる方に合わせた調整が可能になっていきます。

まず

IMG_20240327_152444.jpg


背もたれの部分が縦方向に折れます。

更に

背もたれが内側 にも折れます.png


背張り調整もありますが、円背の方にはさらにフィットする形状になります。

接地面が広くとれることから、体圧分散が可能となり褥瘡予防になります。

この2つの機能を使えば、誤嚥予防にも効果的です。

そもそも、誤嚥とは肺に異物が入ってしまう事で引き起こされますが、

ポジショニングをしっかりとる事で気管ではなく食道へ飲食物を送りやすくなります。

つまり、状況に合わせた座位の形状をカスタムしていく事で、使われている方の身体的負担を

軽減し、誤嚥等のリスクを軽減できます。

座面を外すと

IMG_20240327_152825.jpg


臀部の部分がワイヤーになっているので、臀部の体圧分散を可能として、仙骨の褥瘡予防となります。

ただ、これらの機能を使いこなせれば利用される方には効果的ですが、状況に合わせて変えていかなければ

効果が薄れてしまう事は承知しておいてください。

車椅子はあくまで道具ですので、介助する方の負担軽減には役立ちますが、マンパワーに勝るものではありません。

こまめなポジショニングや見守り、安全な食事環境の確保、離床時間や臥床時間の管理、姿勢をキープする時間の

管理など介助する側が、介助される側を想って行う介護が一番大切です。

どうすれば安心安全な生活ができるかを考えながら、お互いがより良い生活を送る助けとなるのかを考えながら

介護に携わっていきたいものですね。



それではまた✋



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