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2024.11.19
車椅子勉強会その2~車椅子を選ぶポイントは?~ ☆二穀米福祉用具相談員の日々☆
こんにちは、岡田です。
私が福祉用具のレンタルに携わって1年が経ちました。
早いもんですね~。
コロナが相変わらず流行っていたり、大雨で道路の冠水もありましたが、
自身の成長を感じつつ、楽しみながら相談員をやらせてもらっています。
学ぶことは尽きず、チャレンジの毎日っていうのは飽きることがなくて良きですね。
失敗も数々して、先輩や上長に迷惑をかけてしまう事もありましたが、その都度自分を
導き成長させてくださったことに、大変感謝しています。
ちなみに、2年目突入という事で前回よりこっそり
一穀米 ⇨ 二穀米
に昇格させていただいております(拍手パチパチ)
気づいた方いらっしゃいますかね?
では、今回は前回の続きで、車椅子の選定に当たって「どんなことを気にしていくか」
について解説していきたいと思います。
ちなみに勉強会に持って行った車椅子は
の5種類です。
前回のおさらいでいうと
①③は多機能、介助タイプ
②は多機能、自走タイプ
です。
④はティルトタイプ
⑤はティルトリクライニングタイプ
となっております。
5種類の車椅子を持参しましたが、機能はそれぞれ違います。
つまり、使用された方に合わせるためのポイントがあるという事です。
当然1カ月毎のレンタル料もそれぞれ違います。
では、ざっくりとそれぞれの違いとどういった方がレンタルされるのかを解説していきます。
・フットレスト(足置き)がスイングアウトできる
・アームレスト(肘置き)が跳ね上がる
〈対象者〉
・車椅子に乗車している時間が短い方。
・座り直しが自身で行える等、介助量が少ない方。
・フットレスト(足置き)がスイングアウトできる
・アームレスト(肘置き)が跳ね上がる
・背張り調整が可能で、背部の体圧分散に効果的
・座面に専用のクッションが付いている
〈対象者〉
・車椅子に乗車している時間が長めの方。
・自走である事から、後輪を自身で操作し足こぎできる方
・フットレスト(足置き)がスイングアウトできる
・アームレスト(肘置き)が跳ね上がる
・背張り調整が可能で、背部の体圧分散に効果的
・座面に専用のクッションが付いている
・背部のシートが高い位置まであり、後ろにもたれた際に肩にパイプが
当たり難い
・座面の長さが調整できることで、利用者に合わせた座る深さの調節が可能
〈対象者〉
・背をもたれて座る事が多く、首の座りに若干の不安がある方
・身長が高い方も低い方も深く座る事が可能
・フットレスト(足置き)がスイングアウトできる
・アームレスト(肘置き)が跳ね上がる
・背張り調整が可能で、背部の体圧分散に効果的
・座面に専用のクッションが付いている
・ティルト機能(座面と背もたれの角度が変わらないまま後ろに倒れる)により前に倒れ込むリスクが軽減される
・臀部にかかる体圧をティルト機能により分散できる
・ヘッドサポートにより、まくらの位置を調整可能
〈対象者〉
・背をもたれて座る事が多く、首の座りに不安がある方
・座位時に疲労で前傾姿勢になってしまいう方、前方に倒れ込んでしまうリスクのある方
・座位時に臀部にかかる体圧の分散が必要な方
・フットレスト(足置き)がスイングアウトできる
・アームレスト(肘置き)が跳ね上がる
・背張り調整が可能で、背部の体圧分散に効果的
・座面に専用のクッションが付いている
・ティルト機能により前に倒れ込むリスクが軽減される
・臀部にかかる体圧をティルト機能により分散できる
・ヘッドサポートにより、まくらの位置を調整可能
・リクライニング機能(椅子の背もたれだけ後ろに倒れる)により臥床時に近い体勢を取る事が可能
・フットレストにエレベーティング機能(ふくらはぎ後ろを支えるパーツの角度を段階的に調節できる)がついている
〈対象者〉
・背をもたれて座る事が多く、首の座りに不安がある方
・座位時に疲労で前傾姿勢になってしまいう方、前方に倒れ込んでしまうリスクのある方
・座位時に臀部にかかる体圧の分散が必要な方
・脚の屈曲が困難(骨折や、関節が固まってしまっている等)な方
・日中車いすで臥床に近い体勢を取る必要がある方
①→⑤に進むにつれ様々な機能が追加されて行っているのがわかります。
福祉用具相談員は実際に使用される方の状態から、その方に合った車いすを選定していく事をお伝えしました。
機能が足りなくてもダメですし、逆に無駄な機能が盛り沢山でもよろしくありません。
機能が増えるほどレンタルにかかる料金も増えるのでお金の無駄という事もありますが、
何より機能に頼りすぎると使用される方の残存機能を低下させてしまう事があるからです。
例えば、病院受診を想像していただければ良いのですが
「長時間歩くのは大変だけど短距離なら歩くことが可能な方」
が⑤を使う必要はありません。
また、
「疲れやすいんだけど、病院の検査が沢山あって座っている時間が長い」
のであれば自分は②を選択すると思います(短時間であれば①でも良いかもしれません)。
加えて
「体格ががっしりしていて、背もたれにもたれる時間が長い」
のであれば③ですかね。
といった感じで
・使用される方の身体状況
・どういった目的で使用するのか
・どういった場所で使用するのか
・どういった状況で使用するのか
・使用される時間はどの位なのか
この点を車いすの選定を行う際に私は気にしています。
値段を気にされる方もいらっしゃいますが、
まずは、必要と思われる機能を最優先で選んでいった方が良いと思います。
そして、実際に現場の職員さんに乗ってもらって乗り心地や背張りをするしないの体験もしていただきました。
車椅子の乗り比べや、背張り機能を実際に体感できることもできる機会はそうそうないので好評でしたよ。
次回は足こぎと剛性についてお話しさせていただきます。
それではまた✋
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