こんにちは、岡田です。
暖かかったり、寒くなったり、花粉がハッスルしたり落ち着かない日々が続いていますね。
そんな中、先日熱海に行った際に立ち寄ったコンビニのトイレにこんなチラシが貼ってありました。

この特徴、私は結構当てはまってしまうんですけど...
・スーツのサイズが合っていない→太ったからね(泣)
・ダテメガネをかけている→普通のメガネかダテかはパッと見では分からないでしょうよ
・ネクタイ~→自分も普段つけてないから慣れない感じはあるかも
・駅などで~→車で移動するから駅で迷う自信はあります
私を見かけても通報しないでくださいね!
さて、今回は車椅子勉強会のラスト「足こぎ」と「剛性」についてお話しさせていただきます。
(時間が空いちゃって申し訳ない、過去のブログはコチラとソチラ)
まず、私たちが車椅子を納品する際、使用される方が足こぎをするか確認する時があります。
というのは、足こぎをするしないによって、車椅子の座面の高さを変更する場合があるからです。
【足こぎをする方の特徴】
足こぎとは、足で車椅子をこいで移動する方法で、個別の身体状況や生活環境により出来る方もいらっしゃいます。
車椅子で足こぎができる人は、以下のような特徴が挙げられます。
1.足の機能がある程度残っている人
- 下肢に一定の筋力があり、ある程度の動作が可能。
- 歩行は難しいが、足でペダルを押すような動きが出来る。
2.体幹のバランスが取れる人
- 車椅子を操作する際には、体が安定する程度の体幹筋力やバランス感覚が必要です。
3.両手の使用が制限されている場合
- 両手が自由に使えない、または力が入らない人でも、足の動きで車椅子をこぐことにより移動が可能な場合もあります。
4.リハビリ中や筋力維持が目的の人
- 足の筋力や関節の可動域を維持、回復させるために、リハビリの覚悟として足こぎを行う場合があります。
5.特定の病気や障害がある人
- 脊髄損傷が部分的で足の手術が続いている人、軽度の脳卒中後のリハビリ中の人など。
6.環境が整っている人
- 車椅子で足こぎする場合、車椅子の調整(足元の高さや座面の位置など)が必要なこともあります。適切な調整を行わないと、体に負担がかかる可能性があります。
【足こぎのメリット】
車椅子で足こぎをする(足の機能や能力を使う)ことは、生活の質や健康の向上につながり、以下のようなメリットがあります。
1. 下肢の筋力維持・向上
- 足を動かすことで筋肉が刺激され、筋力の低下を防ぐことができます。
- 筋力が向上すると、転倒リスクが軽減します。
2. 血行促進
- 足を動かすことで下肢の血流が良くなり、むくみや冷え性の改善が期待できます。
- 血行が促進されることで、全身の代謝も活性化します。
3. 関節の可動領域を維持する
- 足を動かすことで膝や足首の関節を使うため、可動域を広げる効果があります。
- 動かさないことで起こる関節の硬化の予防になります。
4. 自然な動作での移動
- 足や両手を使う機会が増え、移動動作がスムーズになります。
5. 自立性の向上
- 足で操作できることで、自分で移動する力を発揮しやすくなり、より自立した生活が可能になります。
- 手の力が弱い方でも、移動可能です。
6.リハビリテーション効果
- リハビリとして行うことで、身体機能の回復を促進します。
7. 健康維持・全身運動の一部として
- 日常的に足を動かすことで、運動不足の解消につながります。
- 全身の健康維持や精神的なリフレッシュ効果も期待できます
8.スムーズな移動が可能
- 足こぎは緩やかな床で特に効率的で、狭い場所や手を使いにくい場面でも行うことができます。
- 手と足を共に使用すると、より自由で効率的な移動が可能です。
その人らしい生活を考えた時に「足こぎ」が行えることは非常に大きな意味があり、
生活の質向上のポイントの一つとなります。
続いて車いすの剛性についてお話しさせていただきます。
聞き慣れない方もいらっしゃると思いますので簡単に説明させていただきます。
「剛性」とは
剛性とは物体が外部から力を受けたときどれだけ変形しにくいかを表す特性のことです。
では、車椅子にとっての剛性とは何でしょう。
簡単に言えば、パーツが少ない方が変形しにくく、壊れにくいということです。
そして、車椅子にとっての剛性は操作性、耐久性、快適性に影響を及ぼします。
車椅子の剛性が与える影響
-
操作性
- 剛性が高い車椅子は力を無駄なく伝えられるため、少ない力で操作が可能です
- 剛性が低い場合、動作が鈍くなり、振動が増えることがあります。
-
耐久性
- 剛性が高いとフレームが変形しにくく、耐久性が向上します。
- 剛性が低いと、頻繁な修理や調整が必要になる
-
快適性
- 適切な剛性は、使用者が安定して座れる環境を提供し、姿勢保持や疲労軽減に役立ちます。
- 剛性が低いと、体が不安定になり、使用者に余分な負担を強いる可能性があります。
-
振動の吸収
- 剛性が高すぎると振動を吸収しにくく、乗り心地が硬くなることがあります。(柔軟性とバランスをとる事ができれば、適度に振動を吸収して快適な走行が可能となります)
ソチラの記事で車いすの特徴について触れましたが、
機能が多い→パーツが多い→剛性が低くなるのでは?
と思う方もいらっしゃる方もいるかと思います。
車椅子にとって剛性は重要なポイントですが、同時に柔軟性も重要で、いくら丈夫でも求めている機能が使えなければ
その人にとって適した車椅子とは言えません。
また、設計する段階でメーカーさんが剛性については担保しているはずなので、介護者さんはそこまで気にする必要は無いかと思います。
予備知識として頭の片隅に入れてもらって、「福祉用具相談員はそんなことも気にしているんだなと」思って下さい。
勉強会の最後の車椅子乗り比べやクッションの座り比べはこんな感じでした。

また機会があったら勉強会を開催させていただきます。
それではまた✋
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