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2024.03.25
リフト体験! ☆一穀米福祉用具相談員の日々☆
こんにちは、岡田です。
3月も終わりに近づいてきました。
先週は卒業式で、はかま姿の学生を多く見かけました。
コサージュを付けている親御さんもチラホラいらっしゃいました。
コサージュは「お祝い」の意味があるので、より一層おめでたい気分になります。
4月に入ると入学式でスーツ姿の学生を沢山見かけると思います。
自分にもそんな時期があったな~と思いつつ、初々しい学生を見てほっこりします。
さて、今回は移乗用のリフトを体験してきたので、そのお話をしようと思います。
今回写真のほとんどがニヤけていますが、そこは生暖かくスルーしてください(新鮮な体験でちょっと楽しかったのです)。
リフトは移乗する際に、介護者の負担を減らしてご利用者の負担も軽減し安心・安全性を高めるものです。
今回体験した物は、シートで体を包んで、ハンモックのように体を浮かせる物です。
ベッド→車椅子のパターンでの流れを説明します。
①ベッドに横になっている方の下に専用のシートを当てます。
②太腿の部分でシートを交差させ、吊り上がった時に身体が安定するようセッティングします。
③吊り上げる器具の高さを調整し、特定箇所にシートのベルトを引っ掛けます。
④ベッドの背上げ、足上げを行います。
⑤リモコンを操作して、身体を浮かせます。
本来はシートが頭を包み込む高さまで来ます。
今回体験させて頂いたものは自分にとっては寸法が小さめで、頭がニョッキしちゃっています。
逆に良い体験だったのですが、頭が包み込まれていないとリフトで吊られたときに、頭が後ろにガクッと落ちます。
結構な衝撃が来たので、シートは身体に合ったものを使用しないとケガは必至ということが分かりました。
⑥移動したい場所へ身体を移動させます。
⑦リモコンを操作して身体を降ろします。
この時も注意が必要で、頭の位置に注意しないとベルトをひっかけたバーがぶつかります。
バーは金属製なので、ぶつかるとそこそこ痛いです。
そして、車椅子にお尻を入れる時に微調整をしないと、体勢が傾いてしまいます。
リフトの前でリモコンを操作+乗っている方の膝を押して、位置を調整しながら座っていただくのがポイントとなります。
コツが要るので、慣れるまでは少し時間が必要かもしれません。
車椅子の後ろから操作してもらって下りてみるのも体験しましたが、自分の前で操作してもらった方が安心でした。
やはり、自分の見えない所で身体を動かされると恐怖心が芽生えます。
そう考えると介護を受ける側の方は、自分の視界の中で声掛けされながらの方が安心するのは間違いないですね。
⑧最後にシートを取外します。
といった感じで、移乗完了です。
車椅子からベッドに移るのは逆の工程となります。
ちなみに、吊り上げられた時に下から見るとこんな感じです。
お尻が空いていて、頭から仙骨、腸骨と大腿部をシートで包んで支えます。
褥瘡が出来ている方の患部への負担を確認した所(褥瘡が出来やすい箇所についてはコチラで取り上げています)、
人の力での移乗でも患部への負担はあるし、座位保持や身体が動く際の負担も考えると、リフトと人力での移乗において
被介護者に生じる負担の面では大きく変わらないとのことでした。
リフトの導入を考えられる方は、正直限られてしまうかもしれません。
機械系の操作に不安がある方は利用に抵抗があるでしょうし、体格の良い男性など「必要ない」と自分の力で
移乗を行ってしまうでしょう。
機械を置くスペースのないお宅もあります。
ただ、吊られてみた人間の意見としては、本当に楽です!
初めはシートが引っ張り上げられて身体がギュッとすぼまりますが、車椅子に下りるまでは体勢はほぼ固定されていました。
持ちあがる時も、下りる時もほとんど振動は無く、目を閉じていたら浮き上がったのが分からないくらいです。
その方、その方に合った福祉用具を使用していただくのが1番ですので、「この人にはもしかしたら...」といった感じで、
選択肢の1つとしてリフトを思い出していただけると嬉しいです。
それではまた✋
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2024.03.12
ポータブルトイレ色々 ☆一穀米福祉用具相談員の日々☆
こんにちは、岡田です。
3月に入り、花粉が辛い季節になっているようですね。
自分は病院で診断されていないので、花粉症ではないと信じています。
くしゃみが出ようが、頭が痛くなろうが、目が痒かろうが、診断されなければ
花粉症ではないと自分に言い聞かせています。
花粉症であるなら、薬をもらった方が楽になるのは重々承知はしています。
だがしかし、お医者さんに断定されると症状が悪化する気がして仕方ないのですよ。
また、勘違いだとこっぱずかしいので、どうしても耐えられなくなるまで受診はしないつもりです。
こんな考え方している人は、自分以外にも絶対いるはず‼
さて、今回はポータブルトイレについてお話しさせていただきます。
以前のブログ(コチラ)でも軽く紹介させていただきましたが、ポータブルトイレは特定福祉用具に該当するため、
介護保険を使用して購入することが可能です。
介護保険を使用する場合、負担する割合については、購入される方によってまちまち(1割~3割)ですのでご注意ください。
一般的にポータブルトイレを使用される方というのは、
・歩行に不安のある方。
・座った姿勢を維持できる方。
・(介助を含め)ベッド→車いす、車いす→トイレ等乗り移りが可能な方。
・寝室からトイレまで距離があり、何らかの理由(階段がある、照明がない、etc.)で移動(特に夜間)が大変な方。
・足に疾病がある方、ケガが理由で入院されていて退院直後の方。
等が多いかと思います。
ポータブルトイレ使用するメリットとしては、
・移動距離が減少するため、歩行や移動に関する不安の解消。
・室外に出る必要がなくなる事から、温度差による身体への負担軽減。
・尿意を感じたらすぐに排泄でき、トイレまで我慢する必要がなくなり、排泄での失敗が減る。また、排泄欲がわく。
・トイレまで付き添っていた介助者の負担が軽減される。
・多くの商品に手すりがあるため、立ち座り動作、乗り移り動作での身体的負担が軽減される。
・疾病等により排泄の有無の確認が必要な方については、確認の実施が可能。また、排泄量も把握しやすい。
といった所でしょうか。
日中はトイレに行くけど、夜だけポータブルトイレを使用される方もいますね。
移動に付き添いが必要な方で夜間トイレに行こうとした場合、介助者の方が転倒への不安を抱いたり、
トイレに行くたびに自身も起きる必要が出てくるためゆっくり眠れない、といったことからも解放されます。
介助する側に肉体的、精神的な疲労が溜まって、介助される側に強く当たってしまったり、
体調を崩したりすることのないように、環境を整備することは大切です。
よく言われることですが、介護する側とされる側が共倒れになる状況はなるべく避けたいですからね。
ポータブルトイレと言っても色々種類があって、デザインや機能も沢山ありますので、
その一部を紹介させていただきます。
・手すりがついていて、高さ調整が可能。
・手すりの跳ね上げ(もしくは昇降)が可能。
・座面の高さ調整が可能。
この3点は車いすと似ている部分で、この機能を備えたポータブルトイレは比較的多いです。
また、排泄物の処理方法も
①バケツタイプで都度洗浄を行うものと、②パックタイプでそのまま捨てられるものがあったりします。
バケツタイプに被せる袋もあってそのまま捨てるだけで良かったり、パックタイプになると、口を閉じる時に
熱で密閉出来て、臭いを閉じ込めるものもあります。
商品ごとの機能になってくると、
・水洗式(工事、取り付けは必要です)。
・椅子として使える。
・トイレットペーパーホルダーを付けられる。
・キャスターが付いていて、持ち運びしやすい。
・バケツを外せば折りたためる。
・あったか便座。
・脱臭機能。
・温水洗浄便座(シャワー機能)。
・センサー付き。
等あります。
当然、多機能なものほど値段は上がっていきます。
商品によっては介護保険で負担できる上限額を超えてしまう物もありますのでご注意ください。
また、介護保険を使用しての特定福祉用具購入については、年間で上限が決まっているので、
特定福祉用具を複数購入されている場合は、福祉用具相談員に確認するのが良いと思います。
そもそも、市役所に書類提出等ありますから、いっそのこと丸投げしちゃいましょう。
親身になって相談に乗ってくれるはずですよ。
それではまた✋
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