突然ですが
皆さん、ご自身の眼力、自信はおありでしょうか。メイクの業界や歌舞伎、果ては車の業界ですら眼力というものは非常に大切に、重視されているものです。
目から伝わる情報は多く、人間経験の豊富な利用者様からすれば、人格すら見抜かれてしまうほど!
目は口ほどに物を言う。この言葉は一説には孟子が発したそうですが、その当時よりも現代の介護の現場の方がより相応しいのでは...と最近は思うところです。
理由はいくつかありますが、
マスクをしていること
対象の聴力が低下している場合が多いこと
この二つが大部分を占めます。
感染対策の他、排泄の際のニオイを低減してくれたり介護には必須アイテムのマスクですが、表情を見せづらいという欠点があります。
こちらにその気がなくとも無表情に見えがちで、利用者様が嫌う機械的な対応に感じられてしまう事も多々。
また、マスク越しの声はくぐもっていて認識されづらい事もあります。
しかしこの馬渕においては、どんな時であれ大きく開いた目をしっかり見せて対応すれば、大抵の事が上手くいく!
目を合わせる、というより目を見せるのを意識してます。
別件でご立腹の利用者様からも、この子はいい子だから...と態度を軟化させてもらえますし、指示の通りづらい利用者様を介助する際も、こちらの誘導に大人しく従って下さいます。
仮に気まずいことがあっても誤魔化しも利くので、ミスの多い自分にとっては最高の武器です!
攻撃的であったり、自身の境遇に投げやりになっている方の対応は今でも怖いし不安ですが、そんな時こそ大きな目で、その眼力で、対象と対等であることを伝えて介護をしていきたいと思っています。
まぁ介護師なら皆当然日頃からやっていることなのかも知れないですし、自分が利用者様から好かれるのは本当に優しかったり容姿が優れているから...
なのかもですが。